シューズを履く気になれない朝がある。脚が重い日、仕事で疲れた夜、なんとなく気分が乗らないとき。前の晩に飲んだ酒がまだ残っている時。
ここでは、そういう瞬間に刺さるであろう5つの言葉を選んだ。
1. Emil Zátopek(エミール・ザトペック)
If running is hard, you can quit. But then why did you start?
走ることが苦しいなら、やめればいい。でも、それならなぜ走り始めたんだ?
「人間機関車」と呼ばれたチェコの伝説的長距離ランナー。1952年ヘルシンキ五輪では5000m・10000m・マラソンの三冠を達成した。
2. 村上春樹
痛みは避けられない。苦しみは選択できる。
Pain is inevitable. Suffering is optional.
小説家にして市民ランナー。著書『走ることについて語るときに僕の語ること』は、ランニング文学の古典として多くのランナーに読まれている。
「痛み」は身体の事実だが、「苦しみ」は心のあり方。同じ疲労でも、どう受け取るかは自分が決められる。
3. Christopher McDougall(クリストファー・マクドゥーガル)
We don’t stop running because we get old. We get old because we stop running.
私たちは年を取ったから走るのをやめるのではない。走るのをやめるから年を取るのだ。
ジャーナリストにして長距離ランナー。著書『BORN TO RUN』では、メキシコの山岳民族タラウマラ族を追いながら、「走ると喜びを感じるのは狩猟本能からであり、人間はもともと長距離走に適した身体の作りになっている」ということを述べている。
4. Quade Cooper(クウェイド・クーパー)
たとえ目標を達成できなかったとしても、自分のすべてを出し切ったら鏡に映る自分を見て満足する。結果にがっかりしてもすぐに立ち直る。勝つことも大事だが、本当の喜びは毎日繰り返す努力そのものにある。
オーストラリア出身のラグビー選手。オーストリア代表としてW杯にも出場。2019年より近鉄ライナーズに所属し、2025年に現役引退。現在は同チームでコーチを務めている。
以下の動画22:30〜に上記の言葉を含めた彼の考えが収められている(字幕あり)。別の動画では「自分の意思で日本に来たわけではない。最初は嫌だった。」と正直に述べている。この動画でも飾らない言葉で重みのある言葉を語っている。
5. A.A. Milne(A.A.ミルン)
Rivers know this: There is no hurry. We shall get there some day.
川は知っているんだ。急ぐ必要はないって。いつかはそこにたどり着けるよ。
『クマのプーさん』の著者。故障した時や調子が悪い時間が続いても焦らずに。
6. 『HUNTER×HUNTER』ジン・フリークス
道草を楽しめ。大いにな。ほしいものより大切なものが、きっとそっちに ころがってる。
走り始めたのって、ダイエットとか健康維持、みたいな目的でしたよね?
おわりに
ランニングにしても仕事にしても、我々の殆どの活動においては「継続」が重要な要素となることが多い。その観点においては「頑張れ!限界を超えろ!」といった言葉よりも、
「焦るな。続けろ。」
といった言葉の方が実際には役に立つことが多いように思う。今回紹介したこの5つの言葉にはまさにそういった理念が含まれていると感じる。


