膝を故障してここ最近思うように走れない時間が続きましたが、やっと走れるようになってきました。
ランナーに目標は何かと聞いたら、多くの人は自己ベスト更新、あるいはサブ3、あるいは100マイル完走、と答える人が多いと思う。自分もそう。
サブ4を達成したら次は3時間45分、その次はサブ3.5。UTMBやトルデジアン。目標が決まれば練習も組み立てやすいし、目標を達成できれば素直にうれしい。
自分もフルマラソンは少しでも良いタイムで走りたいと思っている。
ただ、50代になり、故障で思うように走れない時期も経験すると、タイムや距離とは別の目標や楽しみがあってもいいのではないかと思うようになった。
月間走行距離を追うのが難しくなってきた
マラソンの練習では、月間走行距離が一つの目安としてよく使われる。
月150km、200km、あるいはそれ以上。
速くなるためにはある程度の走行距離が必要なのだと思うし、たくさん走れる人を見ると、自分ももっと走らなければと思うことがある。
ただ、実際に毎月150km、200kmを安定して走るのは簡単ではない。
特に年齢を重ねると、走る時間だけではなく、走った後に回復する時間も必要になる。
調子が良ければ走れる。でも、疲労が残っている日もあるし、どこかに違和感が出ることもある。
そんなときに月間走行距離という数字を意識しすぎると、
「今月はまだこれだけしか走っていない」
と、身体の状態より数字を優先してしまうことがある。
これは結構思い当たる人も多いのではないかと思う。
速く走れることと、壊れずに走れること
若い頃は、多少無理をしても休めば戻った。50歳を過ぎると、そう簡単ではない。心肺的にはまだ走れそうなのに、脚のどこかが先に音を上げることがある。そして一度故障すると、数週間、場合によっては数か月走れない。
そうなると考えてしまう。
月間200km走ることと、一年間ほとんど中断せずに走ること。自分にとって、今はどちらの方が大切なのだろうか。
月200kmを目標に練習して、その後故障してしばらく走れなくなる。
それより月100〜150km程度でも、自分の身体の調子に合わせながら一年間走り続ける。
以前なら、たくさん距離を踏んだほうが「しっかり練習している」と感じたかもしれない。アラフィフとなった今では、故障せずに継続して走ることに大きな価値があるように感じる。
タイム以外の目標があってもいい
もちろん、自己ベストを狙わなくなったわけではない。できればもう一度フルマラソンで自己ベストを更新してみたいし、目標となる大会を決めて練習する楽しさもある。
ただ、「以前の自分を超える」ことをランニングの目標にするのが現実的に難しくなってきた。
例えば、
- 一年間、大きな故障をせずに走る
- 無理のない範囲で週に何度か走る
- 旅行先で知らない道を走る
- マラソン大会そのものを楽しむ
- 山やトレイルにも行ける身体を維持する
- 60代になっても普通に走れる身体でいる
こういうものも、十分にランニングの目標になると思う。
タイムや順位と違って達成した瞬間は分かりにくい。でも長い目で見ると、こちらの方が難しい目標なのかもしれない。
70歳になったときにも走れていたい
ランニングを始めると、どうしても「次の大会」が基準になる。次のフルマラソンまであと3か月。その大会で何時間を切るか。そこから逆算して練習を考える。もちろん、それはランニングの面白さの一つだと思う。
一方で、もう少し長い時間軸で考えてみてもいい。
自分は今年54歳になる。
あと10年走れば64歳。
あと15年なら69歳。
その年齢になっても普通にランニングシューズを履いて、軽い気持ちで10kmくらい走りに出られたら、それはかなり幸せなことなのではないだろうか。
50代で自己ベストが更新できれば素晴らしいことだけど、70歳近くになっても走っていることも一つの立派な結果なのではないかと思う。
アラフィフからは、目標を増やしてもいいんじゃないか
若い頃のランニングは、「もっと速く」が中心でよかった。これからは、それに別の目標を加えてもいいと思っている。
速く走りたい。
でも故障はしたくない。
大会にも出たい。
旅行先でも走りたい。
できるだけ長くランニングを続けたい。
どれか一つに絞る必要はないくて、自己ベスト更新もその中の一つ。
そんな感覚でランニングを続ける方が、今の自分には合っている気がしている。


